雨季雨季ウォッチング
こんばんは。
ホーチミンはだいぶ雨が少なくなってきました。
熱帯でいう雨というのはほぼ100%スコールのことを指します。
太陽光で暖められた地表の空気は上昇を始めます。
あっという間に積乱雲ができ、猛烈な雨を降らせます。
毎日毎日ゲリラがきます。ゲリラって偶発的だからゲリラなので、もう正社員豪雨とよんでもいいのではと思うぐらい。
本当に5分単位で天気が急速に変わります。
気象分野の専門用語でメソスケールγと呼ばれる1km〜10kmの範囲の現象にあたる積乱雲の発生は現在の技術を持ってすれば
予報ができると思いますが、そのためにスーパコンピュータ「京」のようなものを何台も導入するのは割に合わないといったところだと思います。
ただ、積乱雲の発達と衰弱の仕組みを理解していれば、そんなスパコンがなくても自衛できます。
おおざっぱにこの3つを理解して入ればよいと思います。
1.空が暗くなってくる
まずは、空が暗くなってきます。積乱雲は雲頂高度が10km、成層圏に達するぐらい縦長になります。
なので、分厚い雲になり、太陽を遮り、空が暗くなります。
2.雨が降る前に冷たい風が吹いてくる
近くで積乱雲の雨が降ると、大量の雨が降るのでそこだけ空気が一気に冷たくなります。
そうすると、その冷たい空気が地表付近から周囲に逃げようとします。
すると、冷たい風が吹いてきます。結構強めの風です。
気象用語でダウンバーストと言います。
3.雨が降っても短時間でやむ
2で説明した冷たい風がもともとある暖かい空気とぶつかると小さな前線ができます。
この前線のことをガストフロントと言います。
そうすると、その前線を起点として新たな積乱雲ができます。
こうやって、どんどん、積乱雲は移動していきます。
なので、短くて10分、長くても30分も同じところにとどまっていないでしょう。
熱帯ではわかりやすいぐらいこの理論通りに積乱雲が発生していたので、おもしろかったです。
もうそろそろ乾季のようなので、雨季雨季ウォッチングも見納めかもしれません。
それでは。
Xin chao.